美しい仕事は「気になるところがない」ために、気づかれず評価されないことがあります。それこそが、棟梁の目指す仕上がり。見た目には大きな違いがなくても、毎日その空間で暮らすなかで無意識に「心地よさ」を感じる家。それが最良の住まいだと思います。ミリ単位で仕上がりをイメージして作業を進め、より高い水準の完成度を求めて、丁寧な仕事を積み重ねていきます。「自分が住む家だったら......」という思いで、まずは私たち自身が一切の妥協をせず、納得がいくまで本気で造り込んでいきます。
八伊勢では、造り手である棟梁がお客様と細かい打ち合わせをして施工するので、規格外の要望にも柔軟に応えることができます。 これこそが、家づくりの原点であり、機械化された家づくりとは異なる職人の仕事。「私たちが造りました」と、プライドをもって言える家づくりをしたいと考えています。 また、無垢材や珪藻土といった自然素材には、四季の移ろいに合わせて、機器では計れない変化が起こります。それに対応するために手仕事にこだわっています。自分たちの手で造るからこそ、不具合を敏感に感じ取り、どうしたら美しく整うかを導き出すことができます。
既製品に合わせて家を造るのではなく、自由な寸法で暮らしに合わせて家具も造ります。家族やモノの動きをイメージして、「仕舞う」「取り出す」「整える」を考え、適所適量の使いやすい最適な収納を計画します。
また、収納家具は使い勝手はもちろん、見た目の美しさも重要です。すっきりとみせるデザインを心がけ、空間の中で素材や色が調和するように設計しています。
住む人の理想を実現した、使い続けることで愛着がわく家具に囲まれた暮らしは、心も満たす豊かなものになるはずです。